11月3日に書いた『アフィリエイトより・・・』で、ネットで商品を売って紹介料をいただくアフィリエイトの場合、顧客に富裕層を選ぶ、単価の高い商品を売るのが利益が得られると言われていますが、そもそも普通の人に出来ることではないと私の考えを述べました。
その時に、予告として土曜日に
『単価の高い商品を売る』の真逆、『単価の安い商品ほど利益がでる』
を書かせていただくとお伝えしました。
単価の安い商品ほど利益がでる! これができるのは商品の紹介ではありません。 なんだ・・・と思った方々、すみません。
これは自営業の場合です。
私の友人には自営業をされているご両親の子どもが多くいます。そして友人達は皆、自営業を継いだり、新たなビジネスを始めたりされています。
そして、私の父の弟、姉、妹は全員(8家族)自営業です。さらにその子どもたち(私のいとこ)も自営業です。母の妹たちの旦那さんは全員会社勤めです。さらにその子どもたちもサラリーマンです。
会社に勤めるか、自分で仕事を作るかのお話しは次回にまわしますが、私の背景に自営業の友人、知人が多いことを前提にお話しします。
はじめに私の父の話しから・・・
父は八人兄弟の長男で、祖父は父が幼い頃に他界し、祖母と父と父の姉たちで下の兄弟を育てていました。大変な貧乏だったため父は小学校までしか学歴がありません。
その日暮らしで預金はゼロ。そんな父ができた商売が八百屋でした。
小さなやっちゃば(青物市場)が近くに2ヶ所ありました。
父はそこで市場の掃除や、積み荷を手伝ったりしながら、買い手のつかないクズ野菜をツケで買ったり、ただでもらっていたようです。
小松菜、ほうれん草、白菜、大根、人参、ゴボウ、里芋・・・・・・・・普通の八百屋では売り物にならない難あり商品です。
小松菜、ほうれん草は黄色くなった葉や虫食いの葉を取って、傷んだ2~3束分を1束の新鮮な商品に作り変えるのです。(真冬の氷のような水で菜っ葉を洗いますので他のお店ではマネできません)
里芋は祖母、伯母たちが皮を剥いて赤くなり腐っている部分を捨ててピカピカの洗い里芋にします。
白菜、大根、キュウリは塩漬けや糠漬け。
ゴボウは洗って、ゴボウの芯の部分がスカスカになっている部分を捨てて、千切り。
人参の千切りと合わせてキンピラごぼうにして袋詰めします。
さて、野菜の原価ですが数十年前のことですので現在の価格にしますと
一般の八百屋では小松菜など100円買い、150円売りくらいでしょうか?
父は箱買いで300円くらいだったと思います。市場でも廃棄するような商品でしたから。
当時、父のお店の周りに3店舗も資金のある八百屋があったのです。
ですが、父の小松菜、ほうれん草は1束100円売り、ライバル店は150円。
でも父の商品は3束を売れば残りは全部利益ですし、他店より安いから即完売です。
洗い里芋や、きんぴらごぼう、塩漬け、糠漬けなど他店では面倒な作業をしませんし、手をかけた商品ほど飛ぶように売れます。 そして原価はほぼタダでした。
私も中学生の冬休みのなどに洗い里芋をやっていました。(≧▽≦)
八百屋で父のような仕入れをするひとを『あかにし』と侮辱をこめて呼ぶそうですが、そう呼ばれても、そんなこと気にしていたら生きていられなかったでしょうね。
中華屋さんの同級生の話し
成人して彼が中華屋の後を継いだので、友人たちが集まってそこで食事をしていたました。
ある友人が言いました。
「エビチリとか酢豚とかできるだけ高いものを注文してあげようよ。」
彼女は善意で中華屋さんの友人を応援して儲けさせたかったのです。
でも中華屋の彼は言いました。
「エビチリとか高い商品ほど手間がかかって大変で利益がでないんだよ。気持ちはうれしいけど、餃子でビール飲んでもらった方がずっと儲かる。」
ほんとうにそうなんですよね。自分で餃子を作ってみると分かりますがキャベツ、ニラ、挽肉、生姜、にんにく、調味料で大量に餃子ができます。一度に大量に作くれた餃子を焼くだけにして置く方がどれだけ手間いらずで利益がでるか。
餃子+ビールセットが売上貢献になるのです。
お蕎麦屋さんの同級生の話し
ほとんど同じです。エビ天蕎麦より、かき揚げ天蕎麦、たぬき蕎麦、きつね蕎麦を売りたいそうです。原価率低く利益が多いそうです。
和菓子屋さんの親戚の話し
叔母のご主人が和菓子職人でした。お正月の親戚の集まりに自作の芸術作品のような素晴らしく綺麗で可愛くて、とっても美味しい和菓子たちをいただくのが皆の楽しみでした。
ですが・・・・絶賛されるような和菓子ですが、贈りものか、たまにの贅沢品としてしか買えませんので売り上げが伸びなかったようです。
そこで和菓子は大人気の商品を数点ほどにして、おにぎり、おいなりさんなどのお店に変えられました。すると行列のできる店になってしまいました。
叔母が言っていましたが、おにぎり、おいなりさんも大量に作るので結構重労働で大変だけど、とにかく儲かるそうです。
和菓子は年に1,2度食べればよいものですが、単価が安く飽きない🍙おにぎりはリピートが多く、長く購入され続けます。
餃子にしろ、おにぎり🍙にしろ、野菜にしろ、継続して売れ続ける商品を発見して商売にするのが良いです。
そうそう、今まで使い道がなくて廃棄されていた素材を商品にして成功されたものもありますね。
今まで廃棄されていた、とりの手羽先を揚げて甘辛く味付けして大ヒットした商品とか。
廃棄していた『おから』で『おからクッキー』を作ってダイエット商品としたら超売れたとか。
やはり再現性は低いとは思いますが、いつも探していれば潜在意識も素晴らしい発見に協力してくれると思います。望まなければ何も得られないことだけは真実です。
ネットビジネスが良いか自営業が良いかはその人によりますね。
私の周りにはPCを使える人が少なかったので、自営のほうがやりやすいと思ってしまいましたが、どちらも努力は必要ですね。